Tuesday, March 9, 2010

今朝の江戸巡りウォーキング:不易流行、温故知新

 午前4時29分スタート。
3時間7分、20.61Km、24222歩、消費カロリー1266Kcal、脂肪燃焼量143.8g。
連日11時半就寝だと、3時半起床4時半スタートが限界...。これ以上、睡眠時間は削れない。
 入谷、鶯谷、寛永寺、東照宮、不忍池、広小路、末広町、神田明神、駿河台、気象庁前、代官町、半蔵門、桜田門、皇居前広場と歩く。時間の都合で、コースが固定化してきた...。とは言え、毎日ほぼ同じコースを歩いても、見るもの、感じるものは毎日フレッシュ。あちこちに「なう」が満ち溢れています。これが感じ取れなくなったら、私もいよいよ賞味期限が近いかも...。
 和田倉堀から大手町を歩く。大手町は、再開発ラッシュ。こういうエリアが新しくなっていくのはいいですね。古い建物などもうまく利用しながら、やっているところなどもあり、私は好感が持てる。だがしかし、こうした建設現場には伝統的な技術や技法を守り伝える文化がないのが残念である。もちろん、最新御技術などを駆使して素晴らしいものが出来上がるのだろうが、後世に伝えるべき事物が見当たならない。机上では、伝統的な技術を取り入れて、云々とかってことをやっているが、あまり意味のないことだろう。例えば、和の意匠や材料を用いたところで、それらは見せかけのモノである。伝統工芸とデザイナーがコラボレートして、新しいクラフトを想像しているのと一緒だ。なんとなれば、長い間に洗練し尽くされて無駄を削ぎ落したものに、昨日今日の浅はかな知識でアレンジをするなど、愚の骨頂かとさえ思えるが、地方の伝統工芸品は、消費者の洗礼を受けていないのだろう...。使う人からの多めのモノづくりをするのでなく、機械化していないマスプロダクツの生産ラインと言ったら、しかられるだろうか?
 若いモノ作りたちは、しかっりと技術技法の研鑽をしたり勉強をする前に、新しいものに飛びつくことがよくある。突然変異もあり得るかも知れないが、急がば回れということもある。私はもとより浅学非才の身なればこそ、日々研鑽のこころ忘れず、ますます精進を心がけています。少しづつ、先輩職人のビデオなど整理していると、学ぶもの少なからず、身の引き締まる思いがします。
 江戸の昔から、消費者によって育まれ、鍛えられてきた江戸の伝統工芸は自分たちの有り様を忘れてはいけないのだと、考え続けている。使ってくださる消費者とのコミュニケーションが何より大事だろう。そういう意味では、とても良い世の中になった。私のような一介の職人でさえ、海外の会ったことも無い、まったく見ず知らずの人とインターネットを通してコミュニケーションをとり、モノづくりをすることができるのだから。ありとあらゆる環境がダイナミックに変化していく世の中では、大胆に変わらなければならないが、変えてはいけないものもある。変わっていくものもあり、変わらないものもある。その辺のところをしっかり肝に命じて踏ん張らないと、本当に消えゆく運命を辿ることになるだろう。
 すっかり、ウォーキングから話がそれた。そう大手町から呉服橋を渡り、日本橋の町へ。本石町の日本銀行横から室町、堀留を抜け、浅草橋を渡り、厩橋にさしか絡んとするところで、バイクと自動車の事故現場に出くわす。大型バイクは、滅茶苦茶になり、運転手はピクリとも動かず。かなりのダメージを受けてしまったのだろう。私も歩いていて、何度も怖い目にあっている。ひき殺さんばかりのスピードで、すぐ脇を走ったり、曲がったり、挙句に怒鳴ったり...。怖い、怖い。
 駒形から伝法院に至り、浅草寺に参拝し、ヒサゴ通りを抜けて帰宅。 事故には、気を付けよう!


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