Wednesday, December 23, 2009

伝統工芸をもっと身近に!

華やかなりし町人文化の面影
江戸時代、この二百数十年に及ぶ平和であり豊潤な時代に、各種工芸品は、幕府の消費政策や、各地の大名などの財政増加策としての領内の殖産興業に対する努力、それに商工業の盛り上がりなどによって経済力を得た町人の豪奢などによってめざましい発展をとげた。
武士も商人も長屋の住人も、日常の家具調度品から装身具まで、一点製作のオーダーメード品を愛用していた。
誰もが、使い捨てではない本物の良さを知り、ほかにない自分だけの特注品をもつ楽しみをしていた時代であった。
また、職人たちも自信の意地と誇りにかけて、様々な注文に応えてみせたのである。
そうした華やかな活気あふれる町人文化をいまに伝える伝統工芸品の数々は、今の時代にもけっして古びることなく、華やかな様相を湛えながら今日まで受け継がれている。現代が見失ってしまった暮らしを押下する知恵、そして本物の豊かさを見つけることができるのである。

江戸下町伝統工芸館『ギャラリー匠』


台東区立の施設ではあるが、ソフト面の運営は私ども台東区内の伝統工芸品の職人が組織する台東区伝統工芸振興会(会長田中義弘、会員90余名)が、台東区から委託を受けて運営しています。

江戸すだれ、江戸指物、江戸組紐、江戸手描提灯、江戸漆器、東京桐たんす、江戸銅器、江戸和竿、江戸鼈甲、江戸象牙、江戸甲冑、東京仏壇、弓矢、江戸神輿、江戸版画、、江戸袋物、江戸押絵羽子板、江戸木彫刻、江戸衣裳着人形、江戸木目込人形、江戸つまみ簪、三味線、刺繍、....。
台東区は、東京の伝統工芸製作の中心地です。

今年5月にギャラリー匠で開催した『台東区の伝統工芸:若手職人展』の折に製作したプロモーション用のブログを御覧下さい。


なお、今月中の完成予定で台東区の伝統工芸を紹介するサイトを製作中です。


ひとつのモデルコースを作ってみました。
Googleマップにポイントしてあります。


より大きな地図で 台東区の伝統工芸マップ を表示

台東区立江戸下町伝統工芸館
こちらで、見学をして頂ながら、伝統工芸の概要をレクチャーします。
そののち、歩いて移動出来る範囲で、近くの工房を数件回ります。


→ 江戸手描提灯 → 銅器 → 江戸簾 → 漆工芸 (→ 桐たんす → → → )

(時間により、アレンジします。また、車を利用した場合、バリエーションが広がります。) 

工房の見学の後、例えば、職人を食事をしながら、さらに深く知っていただく。
職人以外の文化史跡などをコースに取り入れる。
江戸時代の地図などを利用した、時代考証ツアーを組み入れるなども可能だと思います。

ご意見、ご感想などお聞かせ頂きたいと思います。

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